骨盤のゆがみとは?姿勢や体の不調との関係をタイプ別に解説

原因・身体の仕組み

みなさんは、自分の骨盤がどのような状態か意識したことはありますか?

日常生活の中で、
「なんとなく左右差がある気がする」
「姿勢が崩れやすい」
と感じていても、それが骨盤の状態と結びついているとは気づきにくいものです。

骨盤のゆがみは、気づかないうちに少しずつ進み、体の使い方やバランスに影響を与えていきます。

特に、肩こりや腰の重だるさなどが続いている場合、
姿勢や体のバランスが関係していることも少なくありません。

こうした体のバランスと不調の関係については、姿勢や腰痛の視点から整理した記事もありますので、あわせて参考にしてみてください。

肩こりとゆがみの関係
腰痛とゆがみの関係

この記事では、骨盤のゆがみとは何か、どのような種類があるのか、そして日常の中で気づけるサインや整え方の考え方について整理していきます。

骨盤のゆがみとは?

骨盤のゆがみとは、骨盤そのものの形が変わるというよりも、本来あるべき位置や角度からズレている状態を指します。

骨盤は体の土台として、背骨や上半身を支える重要な役割を持っています。
この土台がわずかに傾いたりねじれたりするだけでも、全身のバランスに影響が出てきます。

例えば、

・左右で足の長さが違うように感じる
・ベルトの高さが左右でズレる
・片側ばかりに体重をかけてしまう

といった感覚がある場合、骨盤の位置が影響している可能性もあります。

骨盤のゆがみは大きく3つのタイプに分かれる

骨盤のゆがみは一つではなく、いくつかのパターンがあります。
ここでは代表的な3つのタイプを整理します。

前傾・後傾タイプ(前後のゆがみ)

骨盤が前や後ろに傾くことで起こるゆがみです。

骨盤はもともと軽く前傾しているのが自然な状態ですが、
このバランスが崩れると姿勢に影響が出てきます。

前傾が強くなると、腰が反りやすくなり、いわゆる「反り腰」の状態になります。
一見姿勢が良く見えることもありますが、腰への負担は増えやすくなります。

一方で後傾になると、背中が丸くなりやすく、猫背の姿勢になりやすくなります。
この状態では、首や肩まわりの緊張が強くなりやすい傾向があります。

左右の傾きタイプ

骨盤が左右どちらかに傾くタイプです。

このタイプは、日常のクセの影響を受けやすく、

・片足に体重をかける立ち方
・足を組む習慣
・同じ側でカバンを持つ

といった積み重ねで起こることがあります。

見た目としては、

・肩の高さが違う
・ベルトラインが傾く

といった左右差が現れることがあります。

捻じれタイプ

骨盤が左右でねじれるようにズレている状態です。

このタイプは、

・足を組む
・横座りをする
・同じ方向に体をひねるクセ

などが続くことで起こりやすくなります。

体の動きにも左右差が出やすく、
「片側だけ違和感がある」という状態につながることもあります。

骨盤がゆがむ原因とは?

骨盤のゆがみは、単純に「骨がズレる」というよりも、
周囲の筋肉のバランスによって引っ張られることで起こると考えられています。

特に関係が深いのが、

・腸腰筋(お腹の奥のインナーマッスル)


・お尻の筋肉(殿筋)


・太ももの裏(ハムストリングス)

などです。

例えば、腸腰筋が硬くなると骨盤は前に引っ張られやすくなります。
逆に、お尻や太ももの裏が硬くなると、後ろに引っ張られやすくなります。

さらに、左右で筋肉の使い方に偏りがあると、傾きやねじれが生じやすくなります。

つまり骨盤のゆがみは、筋肉の使い方や生活習慣の積み重ねの結果とも言えます。

簡単にできる骨盤のゆがみチェック

骨盤は自覚しないうちに気づいたらゆがんでいる状態になっていることがほとんどです。

自分はゆがんでいないと思っていても実はすでにゆがみが出ているかもしれません。

簡単な方法がありますので、骨盤のゆがみをチェックしてみましょう。

  • 椅子などに座ると姿勢が猫背になる

椅子などに座って力を抜いていると猫背になってしまう方は骨盤のゆがみ(前後の傾き)、特に後傾の状態が疑われます。

さらに意識して姿勢を正しても数分で疲れてしまう、背中が張って痛くなるような方はかなり骨盤周りの筋肉が固まっているかもしれません。

  • 足の上がる高さ

仰向けになり膝を伸ばした状態で足を上にあげます。

左右で上がりに差が出ている方は注意が必要です。

人間には利き足があるので多少差は出ますが、あまりにも大きな差がある場合は骨盤のゆがみ(骨盤の捻じれ)が疑われます。

  • ベルト(ライン)の高さを確認

腰でベルトを締めた際に左右で高さに差が出ている場合は骨盤のゆがみ(左右の傾き)が疑われます。

ベルトを締めない方はベルトラインが水平になっているかを鏡などで確認してみてください。

  • 横座りの左右差

床などに横座り(両足を片側に投げだす座り方)を左右でした際に、どちらかに違和感や座りづらさが出た際は骨盤のゆがみ(骨盤の捻じれ)が疑われます。

普段から片方だけに横座りをしている方は注意が必要です。

  • あぐらをした時の膝の位置

足裏を合わせた状態であぐらをするように股関節を開いてみてください。

その時左右の膝の高さに左右差が出ている場合は骨盤のゆがみ(左右の捻じれ)が疑われます。

  • 仰向け時のつま先の方向

仰向けで横になった時、つま先の方向が左右で違っている場合は骨盤のゆがみ(左右の捻じれ)が疑われます。

主にお尻や股関節の硬さでも起こるので、必ずしも骨盤のゆがみが原因とは限りません。

  • 正座をした時の膝の位置

正座をした際に、膝の位置に左右差が出いる場合、骨盤のゆがみが疑われます。

さらに、つま先が自然と重なってしまう方も注意が必要です。

骨盤のゆがみを整えるための考え方

骨盤のゆがみを整えるうえで重要なのは、
「骨盤そのもの」だけに注目しないことです。

骨盤は体の土台ですが、その上には背骨や肩、頭が連動しています。
どこか一部分だけを整えても、全体のバランスが変わらなければ元に戻りやすくなります。

日常生活の中では、

・同じ姿勢を続けすぎない
・左右どちらかに偏らない
・軽いストレッチを取り入れる

といったことを意識するだけでも、負担の偏りは減らしやすくなります。

お尻や股関節まわりのストレッチなどは取り入れやすい方法の一つです。
無理に強く伸ばすのではなく、気持ちよく動かせる範囲で継続することが大切です。

セルフケアだけでは難しいケースもある

比較的軽いゆがみであれば、日常の意識やストレッチで変化が出ることもあります。

一方で、

・慢性的な不調が続いている
・左右差が強い
・セルフケアで変化がない

といった場合は、体全体のバランスを一度整理する必要があることもあります。

骨盤のゆがみはあくまで「結果」として現れていることも多く、
その背景には姿勢・血流・自律神経など、さまざまな要素が関係しています。

それぞれの視点から体を見ていくことで、全体像が整理しやすくなります。

体の状態をもう少し広い視点で捉えたい方は、こちらも参考になります。
自律神経と体調の関係

まとめ|骨盤は「体の土台」という視点で考える

骨盤のゆがみは、特別なものではなく、日常の姿勢や体の使い方の積み重ねで起こります。

そしてその影響は、骨盤だけにとどまらず、全身のバランスや不調として現れることもあります。

だからこそ大切なのは、
「骨盤を戻す」というよりも、
体全体のバランスを整えるという視点です。

体の状態は一部分だけでは判断しにくいこともあります。

当院では、姿勢や動き、回復力の状態などを含めて、体全体を整理することを大切にしています。

体の捉え方や施術の考え方については、
初めての方へ
のページも参考資料としてご覧ください。

監修者名
ほっと鍼灸接骨院 管理柔道整復師
鈴木 拓郎

生年月日:1987年5月25日 
出身地:千葉県千葉市
学歴:帝京平成大学ヒューマンケア学部卒
   帝京平成大学大学院 柔道整復学専攻 修士課程修了
資格:柔道整復師
   スポーツ整体ボディケアセラピスト
   中学・高校教諭一種免許状(保健・体育)

大学院で骨盤、骨盤の調整に関する研究をしていました。
その研究成果である骨盤調整を自院での施術に活かしております。

骨盤から起こる体の不調が得意ですが、プロスポーツ選手などの施術経験もあり、幅広い分野で体の不調に対応できます。

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