みなさんこんにちは。
ほっと鍼灸接骨院の鈴木です。
今回は少し東洋医学のお話をしていこうと思っています。
慣れない言葉も出てくると思いますが、なるべくわかりやすく書いていくのでお付き合いくださいm(_ _)m
みなさんは味の好みはありますか?
甘いものが大好きな人や、辛いものが苦手な人、味の好みってほんと人それぞれですよね!
では、この味の好みが体の調子に深い関係があることを知っていますか?
今回は『酸っぱい・苦い・甘い・辛い・塩っぱい』
この5つの味と体について解説していきます(∩´∀`)∩
東洋医学は5種の味!『五味』
さっそく聞き慣れない言葉が出てきました。
『五味』
これはですね、ま~文字のまんまですね。
5種類の味ってことです。
東洋医学では味を5つに分け、各味と体の臓器を関連付けています。
『酸・苦・甘・辛・鹹(塩)』
こんな感じですね。
昔は口から入った物は、味の違いによってそれぞれの臓器に影響を与えると言われていました。
基本的には漢方などで使われていた考え方です。
例えば、酸(すっぱい)食べ物は肝臓に作用するといった感じですね。
この知識を活用すれば、今その人が欲している味で体の調子も把握することができる気がしませんか??
そのあたりもお話していきましょう!
味好みと体の関係
先程の話の続きですが、口から入った食べ物は五味に分けられ、五味は五臓(内臓)を補う働きがあるとされています。
そのため、五臓が疲れたり、調子が悪くなるとそれに対応している味を欲するようになります。
ありますよね、無性に特定の味が食べたくなることって…
私もよくあります。
そんな時は、その臓器が疲れてしまっているってことです!
なんだ!じゃあいっぱい食べればOKだ!
まー欲しいなら与えてあげればいいのでしょうが、取り過ぎも逆効果になってしまうので要注意!
甘いものが大好きで、ずっと甘い物を食べてる人はどこかが悪くなっているかも…
お酒を飲むからって毎日しょっぱいものばかり食べている人も…
そろそろ自分がどの味を欲しているかを想像していませんか?
それは何の臓器と関係しているかも気になっているはず!(笑)
では各味の関係臓器を説明していきますね(^_-)-☆
酸(すっぱい)
まずは酸です。
酸は主に「肝臓」「目」「胆嚢」に関係します。
肝臓は体内の血液などを解毒する働きがあります。
酸にも同様の効果があるので、酸を取ることで肝臓の働きを手助けすることができます。
さらに酸には収斂(しゅうれん)作用とよばれる引き締める作用と固渋(こじゅう)作用とよばれる固める作用の2つがあります。
2つの効果で皮膚や血管、筋肉を引き締めるので寝汗、頻尿、下痢などを落ち着かせる効果も期待できます。
漢方の学では臓器だけではなく精神にも作用されると言われており、ストレスの発散などにも酸っぱいものはいいみたいです!
【過剰摂取の注意点】
・胃の不調
・尿がでにくくなる
【酸が含まれる食材】
豚肉、酢、レモン、トマト、ザクロ、イチゴ、ミカン、リンゴ、梅
苦(苦味)
苦味は主に「心臓」「小腸」「舌」に関係します。
苦味には余計な熱と余分な水分を取り除く作用があります。
なので、体内の熱を整えたり、利尿作用を促進してむくみの改善にも効果的です。
夏の野菜は体を冷ます!なんて聞いたことありませんか?
ですので、あまり食べ過ぎると冷え性を悪化させてしまったり、下痢症状になってしまったりしますのでご注意を!
あっ!熱を通すと冷やす効果が減りますので、冷え性だけど夏野菜が好きでたくさん食べたい方はそんな感じで(∩´∀`)∩
【過剰摂取の注意点】
・肺の不調
・大腸の不調
・免疫の低下(風邪をひきやすいなど)
・体毛が抜けやすい
【苦が含まれる食材】
豚、魚の内臓系、ゴーヤ、キュウリ、セロリ、納豆、緑茶、珈琲、ビールなど苦みがあるお酒
甘(甘味)
甘味は主に消化器系ですね!
「胃」「脾臓」「口」などに関係すると言われています。
甘味はみなさんも一番馴染みがあるかと思いますが。
そう! 疲れた時に食べたくなりませんか?
私はいつでも甘い物食べたいですけどね!
これってずっと疲れてるってこと??(笑)
いや、ただの食いしん坊ですね( ゚Д゚)
冗談はさておき。
甘いものには体力を補ったり、体の弱っている所に必要な栄養を届ける滋養強壮作用や体をリラックスさせて筋肉などの緊張を緩めてくれる弛緩作用があります。
なので、疲れた時にエナジードリンクなどで糖分を大量に摂取すると頑張れますよね?
緊張している時に甘いものを食べると、体の緊張がほぐれたりするのも人によっては経験があるかもしれません。
ホットココアや温かいコーンスープを飲んだ時にほっとする感覚、あれもそうじゃないかな~?
って私は思いますが。
【過剰摂取の注意点】
・体の重だるさが出やすくなる
【甘が含まれる食材】
牛肉、鶏肉、豚肉、卵、砂糖、はちみつ、果物類、穀類
辛(辛味)
次は辛味です。
辛味は「肺」「鼻」「大腸」に関係すると言われています。
気の巡りや血の巡りを良くするため、体を温めたり発汗を促進してくれます!
わかりやすいのは唐辛子の料理を食べると全身が熱くなって汗が噴き出してきますよね。
あれです(; ・`д・´)
【過剰摂取の注意点】
・肝臓の不調
・目の不調
・筋肉がつりやすくなる
【辛が含まれる食材】
唐辛子、ネギ、ショウガ、しそ、ニラ、ニンニク
鹹(塩味)
最後は鹹味です。
聞き慣れない言葉ですが、しょっぱい味のことです!
「腎臓」「膀胱」「耳」に関係があります。
他にも成長や美容の力を促進させるとも言われています。
鹹味には硬い物を柔らかくする作用もあり、便秘の改善などに効果的です。
【過剰摂取の注意点】
・血圧上昇
・小腸の不調
・腎臓の不調
【鹹が含まれる食材】
塩、味噌、豚肉、タコ、イカ、シジミ、アワビ、カニ、昆布、海苔、ヒジキ
五味の相関関係
ここまで5つの味がどういった効果があるのかをご説明してきました。
ここからはちょっと難しいお話になりますが、力のバランス関係についてお話していきます。
5つの味にはそれぞれ力のバランスがあります。
酸味は甘味に弱い。
甘味は鹹味に弱い。
鹹味は苦味に弱い。
苦味は辛味に弱い。
辛味は酸味に弱い。
という形になります。
下図に関係を載せました。
矢印の先の方が強くなるよう表記されています。
弱いという表現を使いましたが、料理だと中和されるという表現の方が正しいかもしれません。
五味の相関関係がわかる料理で、有名なものをご紹介します。
ミートボールってみなさんどんなタレを使いますか?
黒酢ダレや甘酢ダレなど色々ありますよね?
黒酢ダレは五味に表すと「酸」になります。
酸は胃に負担をかけるため、胃の調子が悪い場合は適していません。
しかし!
ここに「甘」を混ぜるとタレは甘酢ダレになりますよね?
「甘」は胃の不調を助ける効果があるため、「酸」の悪い作用を中和し弱めてくれます。
これにより「酸」と「甘」の両方の恩恵をうけることができます♪
このように互いの関係を理解し、調理法を工夫すれば食べたいものを体に合うようにアレンジすることも可能なのです!
自分に合った食材や食べ方を!
みなさん長々とお疲れ様でした。
なんとなく味の重要性は理解していただけましたか?
栄養バランスも大事です!
塩分控えめなヘルシー料理もいいでしょう。
ですが、自分の体が本当に求めている味は何か、体の声を聞いてみましょう。
鹹味を求めているのに、塩分抜きが健康的だからとサラダばかり食べていては本当に必要なものを補充することができません。
もちろん取り過ぎは良くないので、調整してくださいね!
意識して行っていると、人によっては味覚が少し変化してくるかと思います。
いままで食べていたものが薄味に感じたり、逆に他の味が強く感じたりと。
ぜひみなさんも試してみて下さい(*´▽`*)
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