みなさんこんにちは。
ほっと鍼灸接骨院の鈴木です。
今回は浮腫み(むくみ)についてお話していきます。
あっ、このイラストは浮腫みではなく肥満デスネ!
浮腫みのイラストはこっちこっち。
足の浮腫みって酷くなると結構辛いですよね…
ところで、むくみって漢字にすると「浮腫み」って知ってました??( ゚Д゚)
ちなみに水分が溜まってしまう症状を「水症」と呼びます。
水症の中でも「水腫」「腔水症」「浮腫」に分類されます。
今回のブログは主に「浮腫」ついて書いていきます。
この漢字を多用するので覚えて下さい!
浮腫みとは?
まずは浮腫みについて基礎的な部分ををお話していきます。
浮腫みはご存知の通り、水分が体に溜まって全身または部分的に腫れてしまうことです。
水分というものは体のいたるところに溜まります!
『腹水(ふくすい)』といってお腹の中に水分が溜まってしまうもの。
肺に血液の液体成分が溜まる『肺水腫(はいすいしゅ)』
頭の中に水が溜まることもあり、これを脳浮腫(のうふしゅ)
体のいたるところに溜まってしまう水分ですが、その中でも皮膚の下(皮下組織)に溜まった水分の事を浮腫み(むくみ)と呼びます。
では、水分はいったいどこに溜まっているのか?
実は皮膚の下にチャポンチャポンと水が流れているわけではないんです(∩´∀`)∩
(そんなこと知ってるよ!(; ・`д・´))
みなさんの声が聞こえた気がします…
浮腫みは細胞と細胞の間にできた隙間に水分が溜まります。
図をみるとわかると思いますが、細胞の間に隙間がありますよね?
そこに水分が貯留してしまうというわけです。
ひとつひとつは小さなものですが、何億個とある細胞ですから塵も積もれば山となるって感じですね!
浮腫みのメカニズム
次は浮腫みのメカニズムです。
浮腫みってなんとなくの原因は多くの方に伝わっていますよね?
冷え、筋力&運動不足、血流が悪い…etc
でもこれがこうなって浮腫みが出るってところまで知ってる人って少なくないですか?
きっとこれを理解していた方が浮腫み対策をしやすいと思うので、説明しちゃいますね!
興味ないって方は飛ばしてください……(T_T)
まずは専門的なお話から。
浮腫みはどこからともなく水分が勝手に集まってくるわけではありません。
体中に張り巡らされている「血管」、その血管にかかる内外の圧力のバランスが要因となります。
水分の出入りは静脈がカギ!『静水圧』と『浸透圧』
ご存知の通り、血管には動脈と静脈があります。
浮腫みの水分は静脈が特に関係しています。
青い線が静脈です。
全身にくまなく張り巡らされてますね!
血管の内外には水分バランスを保つために常に2つの圧力が働いています。
血管の中から外に水分を押し出す力『静水圧』
血管の外から中に水分が入り込もうとする力『浸透圧』
この2つの圧が常に働いているため、水分が血管外に出てもすぐに周りの血管が血管内に吸い込みます。
このようにして水分バランスを保っているため、通常は浮腫みなど起きません!
人間の体ってすごいですね(∩´∀`)∩
しか~し!!
血流が悪くなったりしてしまうと、血管内の静水圧が高くなるため
静水圧>浸透圧の状態に。
こうなると中から外に水分が出ていくだけで、血管内に水分が入れなくなってしまうのです。
こうして、外に大量の水分が残ってしまい浮腫みになってしまうというわけです!
静水圧が高まる原因
では圧力のバランスがなぜ崩れてしまうのかをご説明します。
まず、血管内外の圧力バランスが崩れてしまう原因は3つに分類することができます。
1.血管の静水圧の上昇
静水圧は動脈硬化や血液がドロドロになったりと、血管抵抗が上昇することで起こります。
血流が悪くなると起こりやすくなるということですね。
他にも静脈の血栓や心不全、腎不全なども関係すると言われています。
血管を健康にしたい方はこちらもチェック!
冷え性に関しての記事ですが
冷え性は浮腫みにもつながりますのでこの記事の後に読んでみて下さい(*´▽`*)
2.浸透圧低下
今度は逆に血管内に水分を入れる力が低下してしまう状態です。
これはアルブミンと言われるたんぱく質が血液内から減少してしまうと起こります。
ネフローゼ症候群とよばれる病気や肝硬変、偏った食事により栄養が足らなくなったりしても起こります。
3.最後は血管透過性の亢進
これは血管の圧力の問題ではなく、血管自体の壁が性質変化し水分が通りやすくなっている状態です。
感染症やアレルギー、炎症を伴う疾患などで起こります。
膝に水が溜まる、痛くないのに関節が腫れぼったくなるなども炎症によって引き起こされる現象です。
これらの3つの原因により浮腫みが発症するのです。
これって結局は生活習慣などに大きく依存するということですよね?
まずは生活習慣の見直しをしてみましょう!
しかし油断は禁物です!
浮腫みが酷い方は何らかの病気が隠れている場合もあります。
『浮腫み方が朝から夜まで常に酷い状態』
『浮腫みの左右差が凄い』
『痛みも一緒に出ている』
このような症状は病院などで早めにご相談することをオススメします。
浮腫み解消にはふくらはぎがポイント!
最後に浮腫み対策の簡単な方法をご紹介して終わります。
とは言っても、みなさんインターネットや雑誌などですでに知っている方も多いと思います。
もし知っている内容でしたら、私がオススメしていますので自信をもってその方法を継続してください(*^^)v
立ち仕事や座り仕事であまり日中動かない方は夕方くらいから浮腫み酷くなりませんか?
ふくらはぎの筋ポンプ作用が働かなくなるため足の浮腫みが酷くなるのです。
そんな方は『かかとの上げ下げ運動』と『足首ぐるぐる運動』です!
上げ下げ運動は、立った状態で背伸びをする動きを10回しましょう。
余裕がある方は2~3セットできるといいですね(∩´∀`)∩
電車やバスで通勤の時にサクッとできますね。
ぐるぐる運動はその名の通り足首をぐるぐるしましょう。
これは座ったままでもOKなので、デスクワークの合間にもできますね!
この運動は足首を動かすことで関節の詰まりを緩和させたり、ふくらはぎの筋肉を動かす効果があります。
まずは難しいことを考えず、足の筋肉を動かして硬くなった筋肉をほぐしてみて下さい。
お風呂でマッサージやストレッチなども効果抜群なので試してみて下さい!
運動したりストレッチをしても解消しない方は食事などにも目を向けるとよいかもしれません。
塩分取り過ぎ、水分取り過ぎ、お酒飲み過ぎ、夜食や間食が多い。
食生活や生活リズムを整えるだけでも浮腫みに変化はでてきます。
まずは生活習慣の見直し!
それでもダメ~!という方は、途中でもお伝えしたように、病気が原因で浮腫みが起きている場合もあります。
病院などの医療機関でご相談ください。
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