雨が続く梅雨の時期になると、
「なんとなく体が重い」
「肩や背中がいつも以上に張る」
「古傷のあたりが気になる」
「天気が崩れる前になると調子が悪い」
と感じることはありませんか?
こうした時期の身体のケアとして、当院で取り入れている施術のひとつがカッピング療法です。
カッピング療法は、専用のカップで皮膚やその下の組織を吸引し、一般的なマッサージとは異なる方向から刺激を加える施術です。
気圧や気温、湿度など天候の変化に伴って、頭痛やめまい、体のだるさ、関節の痛みなどが現れることがあります。
こうした天候に関連する不調は、一般に「天気痛」や「気象病」と呼ばれることがあります。
今回は天気痛そのものを詳しく解説するのではなく、梅雨時期の身体のケアとして、カッピング療法をどのように取り入れているのかを中心にご紹介します。
なお、天気によって体調が変化する理由や自律神経との関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 天気が悪いと不調になる、原因は自律神経にあり!原因と対策を解説します。
カッピング療法とは?

カッピング療法は、「吸い玉」とも呼ばれる施術方法です。
専用のカップを皮膚に密着させ、カップ内部を陰圧にすることで、皮膚や皮下組織を持ち上げるように刺激します。
一般的な手技では、筋肉を上から押したり揉んだりすることが多いのですが、カッピングは反対に「吸引する」刺激を利用するのが大きな特徴です。
施術後には、カップを当てた部分に赤色や紫色の丸い跡が残ることがあります。
初めて見ると驚かれるかもしれませんが、これは吸引によって皮膚表面の毛細血管などに変化が生じることで現れる反応です。
通常は時間の経過とともに薄くなっていきますが、跡の出方や消えるまでの期間には個人差があります。
カッピングの跡が濃いほど体が悪い?

カッピングについて調べると、
「色が濃いところほど悪い」
「老廃物が溜まっているところは紫色になる」
といった説明を見かけることがあります。
東洋医学では、血の巡りが滞った状態を「瘀血(おけつ)」と表現することがあり、カッピングの色と関連づけて説明されることもあります。
ただし、カッピング後の色だけを見て、血液の状態や病気、内臓の状態などを医学的に判断できるわけではありません。
跡の濃さは、吸引する強さや時間、皮膚の状態、毛細血管の反応などによっても変わります。
当院でも色だけで身体の状態を判断するのではなく、筋肉の緊張や関節の動き、姿勢、その日の体調などを確認したうえで施術を行っています。
カッピング療法ではどのような刺激が加わる?
カッピングの特徴は、先ほどお伝えしたように皮膚やその下の組織を吸引することです。
肩や背中などにカップをつけると、皮膚や皮下組織が持ち上げられ、その周辺に物理的な刺激が加わります。
そのため、肩や背中などの筋肉が張っている方や、「体がガチガチに固まっている感じがする」という方に施術の選択肢として取り入れることがあります。
施術を受けた方からも、
「普通に揉まれるのとは感覚が違う」
「背中が引っ張られる感じがする」
といった感想をいただくことがあります。
私自身、施術をしていて感じるのは、カッピングは通常の手技とは刺激の方向が違うため、組み合わせて使いやすい施術だということです。
「強く揉めばいい」という考えではなく、その方の身体の状態に合わせて刺激方法を変える。その選択肢のひとつとしてカッピングを取り入れています。
なぜ梅雨時期の体のケアにカッピング療法を取り入れるの?

梅雨時期は、気圧や気温、湿度などの環境が変化しやすい季節です。
天候の変化と体調の関係にはさまざまな要因が考えられており、すべてを「自律神経の乱れ」だけで説明することはできません。
一方で、気象変化に伴う不調には自律神経が関係している可能性も研究されています。
そして実際には、
「雨の日は外に出る機会が減る」
「運動量が少なくなる」
「冷房によって体が冷える」
「同じ姿勢で過ごす時間が長くなる」
など、季節に伴う生活の変化が重なることもあります。
その結果、肩や背中の張り、体のこわばり、だるさなどを感じる方もいるでしょう。
こうした方に対して、当院では身体の状態を確認しながら、必要に応じてカッピング療法を取り入れています。
「カッピングをすれば天気痛が治る」ということではありません。
あくまでも、天候の変化によって体調が気になる時期に、筋肉の緊張や身体のこわばりなどに対して行うケアのひとつとして考えています。
当院ではカッピングだけで身体を判断しません
カッピングに興味を持って来院される方の中にも、実際に身体を確認してみると、肩や背中だけが問題ではないケースがあります。
長時間のデスクワークによって姿勢が固まっていたり、股関節や背中の動きが少なくなっていたり、睡眠不足や運動不足などが重なっていたりすることもあります。
これは普段の施術でもよく感じるところです。
そのため当院では、
「天気が悪いからカッピングをする」
と単純に決めるのではなく、その日の症状や筋肉の緊張、関節の動きなどを確認したうえで施術内容を考えています。
カッピングが適していると判断すれば取り入れますし、身体の状態によっては別の施術を優先する場合もあります。
カッピングそのものを目的にするのではなく、現在の身体に必要なケアのひとつとして活用するという考え方です。
カッピング療法を受ける前に知っておきたいこと
カッピング療法は比較的取り入れやすい施術ですが、誰にでも同じように行えるわけではありません。
特に知っておいていただきたいのが、施術後に丸い跡が残る可能性があることです。
跡は数日から1週間程度残ることもあり、体質や吸引の程度によっては、それ以上残る場合もあります。
そのため、結婚式や旅行、撮影などで背中や肩を出す予定がある場合は、施術時期を調整した方がよいでしょう。
また、皮膚の状態や体調、服用している薬などによっては、カッピングを控えた方がよい場合もあります。
当院では施術前に状態を確認し、必要に応じて吸引の強さや施術時間を調整しています。
気になることがあれば、施術前に遠慮なくご相談ください。
こんなときにカッピング療法を検討してみてください
梅雨や季節の変わり目になると、
- 肩や背中がいつも以上に張っている
- 身体が重く、こわばっている感じがする
- 天気が崩れると身体の調子が気になる
といった変化を感じる方は、一度身体の状態を見直してみてもよいでしょう。
もちろん、こうした症状にはさまざまな原因が考えられるため、カッピング療法だけですべてに対応できるわけではありません。
しかし、普段のマッサージとは違う刺激を試してみたい方や、身体の緊張が強く感じられる方にとっては、身体をケアする方法のひとつになります。
まとめ|梅雨時期の身体のケアにカッピング療法という選択肢
天気が崩れるたびに、
「また身体が重くなってきた」
「雨の日は肩や背中がつらい」
と感じていると、梅雨そのものが憂うつになってしまいますよね。
気象変化による体調不良にはさまざまな要因が関係しているため、「これをすれば必ず改善する」という単純なものではありません。
だからこそ、睡眠や運動、身体を冷やしすぎないことなど、日常生活を見直すことも含めて身体をケアしていく必要があります。
そのうえで、身体の張りやこわばりが強く、自分だけではなかなかケアしきれないと感じる場合には、カッピング療法も選択肢のひとつです。
ほっと鍼灸接骨院では、カッピングだけを行うのではなく、身体の状態を確認したうえで、その方に合わせて施術を組み立てています。
「カッピングを一度受けてみたい」
「自分の身体にも合うのか知りたい」
という方は、カッピング療法について詳しく紹介しているページをご覧ください。
▶ カッピング療法について詳しく見る


