意外と危険な股関節痛!股関節痛の病気や原因、対処法を解説

股関節痛 体のお悩み

みなさんこんばんは!

10月ももうすぐ終わりですね…

あっという間に冬です。


みなさんはインフルエンザの予防接種は受けましたか?

今年はコロナとインフルエンザで忙しい冬になりそうなので、注意しましょうね!


本日のテーマは股関節です!

股関節が痛くてご来院する方も非常に多いです。

痛いまま我慢して放置している方も多いのではないでしょうか?


股関節が痛くなる原因はいくつかあります。

代表的なものになりますが、ご紹介していきますね!(^^)!

股関節ってこんな構造なんです

まずは股関節がどうなっているかを簡単に説明します。


股関節は骨盤と大腿骨からなる体の中でも一番大きな関節です。

骨盤

股関節は骨盤の寛骨臼(臼蓋)と呼ばれるお椀型のくぼみに、大腿骨の骨頭がはまる形で構成されています。

骨頭が球体の形(球関節)になっているため、前後・左右の動きで自由度が高くなっています。

ちなみに、一番関節の可動域が広いのは肩です!

肩も股関節と同様に球関節の作りになっています。


股関節の中でも特に重要なのが軟骨です!

軟骨は寛骨臼と骨頭の間をカバーするように覆っています。

軟骨があるおかげで股関節の衝撃を吸収するクッション材と関節の摩擦を減らす潤滑剤の役割を果たしています。

軟骨

この軟骨が徐々に擦り減ってくると、股関節に痛みを感じたり、動きが悪くなったりと様々な支障が出てきます。

それではどうして軟骨が擦り減り、股関節の痛みが出るのかを説明していきましょう!

股関節が痛くなる原因はこれだ

股関節の痛みは大きく分けて3つの原因があります。

1つ目は筋肉が原因

2つ目は骨や軟骨が原因

3つ目は病気などが原因


他にも『腰椎椎間板ヘルニア』や『鼠径ヘルニア』、お尻からくる『坐骨神経痛』でも股関節周りに痛みがでることがあります。

特に多くみられる疾患をいくつかご説明します。

筋肉の衰え、柔軟性の低下

股関節は動く範囲が広いため、筋肉もその分多くの種類が働いています。

互いに絶妙な力加減で骨頭の位置を固定し、寛骨臼の中にきちんと納まるようにしています!

中殿筋しかこの画像にはありませんが、こんな感じで股関節が固定されています。

こんな感じでインナーマッスルもついてます!

人間て大事なことを知らないうちに勝手にやってくれているので素晴らしいですよね(*´з`)


しかし、運動不足や悪い姿勢で筋肉の柔軟性が低下してしまうとバランスを崩して骨頭がズレてしまいます…

ズレた状態で股関節を動かしていると、だんだん股関節に可動域制限、違和感や痛みが出てきます。

筋肉や骨、軟骨にまで偏った負担をかけ続けると最終的に強い痛みが出てきてしまいます。


さらに酷くなると、これからお話しする別の疾患になってしまうことも…

変形性股関節症

この疾患になる方の多くは女性です!

その中でも原因のほとんどが子供の頃の病気や発育障害の後遺症と言われています。


しかし!!

座り時間が極端に増えた現代社会では、油断は禁物です!

特に原因となる病気になったことがなくても加齢に伴い発症することが増えてきています…


筋肉が衰える高齢者に多く発症していましたが、最近では40~50代でも発症する方が多くなるなど、若年化が進んできています。

女性は特に股関節周りの筋肉には注意してください:;(∩´﹏`∩);:

変形性股関節症の主な症状

症状としては関節の痛みと動きづらさなどです。

最初は歩き始めや立ち上がりの際に痛みを感じます。

酷くなると安静にしていても痛くなったり、夜寝る時も痛みが強くなってしまいます…


日常生活では、足の爪切りがやりにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用や正座が困難になります。

もし気になる症状がある時は早めに医療機関で検査をしましょう!


そして、筋肉が衰えたり柔軟性が低下しないように適度な運動とストレッチをしていきましょう。

大腿骨頚部骨折

大腿骨頚部骨折

これは骨が脆くなる骨粗しょう症の高齢の方に多く発症します。

この骨折を機に寝たきりや引きこもりになってしまう方も多く、社会問題になっているくらい…

みなさんも耳にしたことあるんじゃないですか?


私が子供の頃に曾祖母も転倒した際にここを骨折してしまいました…


大腿骨の頚部と呼ばれる部分は転倒や転落時に衝撃が特に集中する部位です。

そのためちょっと転倒しただけでも高齢の方は骨折してしまうのです…


実はこの骨折、転倒だけが原因ではないのです。

骨粗しょう症の場合、脚を少し捻っただけで転倒時の骨折とは少し別の部分が折れてしまうことも…


高齢の方で急に立てないくらい股関節が痛くなったら要注意!!

転倒などしていなくても、病院で検査をうけましょう。

特発性大腿骨頭壊死

この疾患は「大腿骨頭壊死症」と呼ばれ、大腿骨頭の血流が悪くなり壊死してしまう病気です。

一応30~60歳で発症しやすいと言われています。

今「すごい幅広いな!」って思いませんでしたか?

みなさんと同じく私も思いました(;゚Д゚)


ハッキリとした原因は解明されておらず、骨折や脱臼の後に起こることがあります。

「腎臓病」「糖尿病」「アルコールの多飲」「ステロイドの大量使用」などが危険因子になるとも言われています。

突然発症することもあるので、とりあえずお酒の飲み過ぎには気を付けましょう…


一度壊死した骨はもとには戻りません!

さらに壊死するだけでは痛みを感じないという事がやっかい…

壊死が進み、壊死した部分が骨折したり、骨頭が潰れたりすることで股関節に痛みが出て歩行が困難になっていきます。

関節リウマチ

関節リウマチはご存知の方も多いと思います。

これは免疫の異常により引き起こされる病気です。

自己免疫疾患とも呼ばれます。


自己免疫ってなんだ?

って方のために軽く解説!(^^)!

自己免疫疾患とは…

本来体内に侵入したウイルスや細菌などを退治する免疫が、自分自身の正常な組織や細胞を攻撃してしまうことで起こる病気です。


免疫の異常により関節の滑膜と呼ばれる部分に炎症が起きます。

この炎症が関節の『腫れ』や『こわばり』に繋がるのです…

関節リウマチ

この画像は膝関節ですが、

炎症が次第に靭帯を破壊し弛緩させます。

進行すると軟骨を破壊し、さらに骨まで破壊してしまいます!

その頃には関節の機能はかなり損なわれています…


関節リウマチは放置しているとどんどん関節が変形してしまうので、あやしいなと思ったら早めの検査をおすすめします。


リウマチと同様の症状が出ているのに検査がリウマチ陰性と言われてしまうことがあります。

使いすぎなどでも滑膜に炎症が起こることがあり、リウマチと同じように関節が腫れて痛みやこわばりなどが起こります。

整形外科に行っても使いすぎと言われて湿布が出されて終わりのパターンが多くあります。

もしどうしたらよいかわからず、お困りの方は接骨院や鍼灸院などに一度ご相談してみて下さい!

病気以外の股関節痛の原因は筋力低下

代表的な股関節の障害をご紹介してきました。


大腿骨頚部骨折や大腿骨頭壊死、関節リウマチなどの疾患はケガや病気、遺伝的因子などが要因となります。

しかしそれ以外の痛みに関しては、ほとんどが筋肉の衰えや柔軟性の低下が原因となります!


筋肉って本当に大事なんです…

元気な高齢の方を見て下さい!

みなさん元気に歩いていますよね(●^o^●)


ハッキリ言って足の筋肉がしっかりしていれば、死ぬまで下半身の痛みなどに悩まないんじゃないかと思うくらいです!

(わたくし個人の見解ですwww)

冗談はさておき…


私の経験上、

股関節や腰、膝に不調を抱えている方はだいたいが下半身の筋肉に問題があります。

筋肉が衰えていたり、柔軟性が低下したりがほとんどです!


特に重要な筋肉をお伝えするので、ストレッチや自分でマッサージなどお願いします!

股関節痛になる筋肉のセルフケア方法

まずは股関節に動きだけではなく、姿勢保持などにも大きく影響する筋肉!

・腸腰筋

腸腰筋

姿勢やインナーマッスルのお話しをするときは出席率100%の筋肉です。

ブログを読んでいただいている方はそろそろ覚えましたか?笑


腰骨から大腿骨にかけて3つの筋肉が合わさっている超重要筋肉♪

ここが硬いとモモの前面(大腿四頭筋)やふくらはぎにも硬さが出てしまいます…

気を付けましょう!


ちなみにストレッチはこう!

次はお尻の筋肉です!

お尻の筋肉はいくつかありますが、特に重要なのが…

・中殿筋

中殿筋

中殿筋は画像の通り、骨盤と大腿骨についています。

この筋肉が硬くなると、股関節を曲げた際に自然と内股が強くなってしまいます。

しゃがんだりした際に股関節が痛くなったり詰まる感じが出る方は中殿筋があやしいですね(;゚Д゚)


中殿筋は仰向けに寝た状態でテニスボールマッサージなんていいですね!

こんな感じで↓

画像協力:つやプラ(https://tsuyaplus.jp/archives/101441)
画像協力:つやプラ(https://tsuyaplus.jp/archives/101441)

あとはストレッチはこんな感じ↓

 

まずはこの2つの筋肉を注意してケアしてみて下さい(*´▽`*)

股関節痛には運動が重要

先程も言いましたが、股関節の痛みは筋肉が原因であることが多いです。

痛みがでるとついつい安静にばかりしてしまい、筋力がどんどん低下してしまうことが多々あります。


変形性股関節の初期段階の場合もそうですが、筋肉はできるだけ動かして衰えないようにしましょう。

もちろん痛みがあるのに無理をして行うわけではありません!

きちんと医療機関で痛みをコントロールしながらできる範囲で運動療法をさせるのです(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


ですので自分で勝手に考えてやったりしたらダメですよ!

股関節手術治療について

股関節の変形がかなり進行してしまったり、軟骨が擦り減って痛みがどうしようもなくなってしまった時は股関節の手術も検討してください。


基本的には変形性股関節に対して行うことが多いと思います。

その中でも変形性股関節症の進行を予防、痛みの緩和を目的とした「骨盤骨切り手術」、進行した変形性股関節症に対する「人工股関節置換術」などがあります。

人工股関節

詳しくは整形外科や病院などの先生とお話しするのがいいでしょう。


鍼灸接骨院で働く立場としてお話しすると…

痛みを緩和、改善させるために手術をすることは最終手段としてはいいと思います。

しかし、手術の後のリハビリや生活の中での制限など、不自由で大変なことは多く出てきます。

手術をしたからってすぐ簡単にスッキリするわけではないことだけ頭に入れておいてください。


まだ検査などをしたうえで可能性があるのであれば、手術以外の治療を受けて頑張ってみることをオススメします。

股関節痛は酷くなる前の予防が大事

結局のところ、股関節の骨や軟骨が壊れてしまう前に予防をしなければいけませんということです!

痛みが多少あるくらいで我慢できるからって放置していると…

わかりますよね?


体を大事にしてあげてください(T_T)

どうしたらいいかわからない方はお気軽にほっと鍼灸接骨院へご連絡ください。

ブログのコメントで質問もOKです!

ストレッチや適度な運動を心がけて、いつまでも健康的な股関節でいましょうね!


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骨盤のゆがみとは?ゆがみ別の原因、症状、対処法を解説

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