みなさんこんにちは。
ほっと鍼灸接骨院の鈴木です。
今日から定期的に患者様からいただいた悩みや質問にお答えする記事を書いていこうと思います。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです!
記念すべき1回目は「腰痛」についてお話しします。
腰痛には様々種類がありますが、今回は特に「長時間立っていると腰が痛くなる」という症状に焦点を当て、その原因と改善方法を解説していきます。
腰痛の原因
まず、なぜ腰が痛くなるのかご存知ですか?
「腰に負担がかかるから」「ストレスがたまると…」なんて話はよく聞きますね。
たしかに、8割近くの腰痛は明確な原因が不明と言われています。
そもそも生活の中で腰にまったく負担のかからない日などありません。
どんな作業でも腰は必ず負担がかかりますし、立っていたり座っているだけでも腰の筋肉は体を支えるために頑張っているのです!
生活の負担は腰の筋肉を常に刺激します。
伸ばしたり、縮めたり、動かないよう固定したり…
そんな刺激が入り続けると筋肉に炎症が起きてきます。
摩擦熱みたいな感じと思ってもらえるとわかりやすいかな?
(炎症と言っても触って熱がわかるレベルではありません)
炎症が起こると同時に痛みを感じさせる発痛物質が出てきます。
そして痛いと脳が理解するのです。
これが腰に痛みを感じるメカニズムです!
腰痛になりやすい体の特徴
腰痛になりやすい体には、いくつか共通した原因があります。
当院にご来院される腰痛患者様の例をもとに、以下の4つの要因を挙げます。
1.運動不足
そもそも筋肉は伸び縮みすることで、柔軟性を保っています。
運動不足になると筋肉の柔軟性が低下し、硬くなってしまいます。
硬くなった筋肉では体を動かしずらくなり、肩や腰、膝などの関節に大きな負担をかけるようになります。
この負担が継続的にかかってしまうと筋肉や関節に限界がきて、痛みとして発症するのが腰痛です。
2.私生活での姿勢
姿勢は生活している中であまり意識されない部分ですが、腰痛にとっては大きな原因のひとつです。
人間は二足歩行になった時点で重力の負担を常に受けている状態です。
その重力の負担は良い姿勢の時に最も少なくなり、姿勢が悪くなるほど負担が増していくようになっています。
これは立っている時も座っている時も同様です。
すぐ腰が痛くなる方は姿勢をチェックしてみてください。
3.暴飲暴食
暴飲暴食は内臓への負担、内臓疲労などが腰痛の原因となります。
内臓疲労が強くなると、お腹の筋肉が硬くなります。
これは弱った内臓を守るために、筋肉を硬くして防御しようとする反応です。
お腹の硬さは腰の動きを悪くし、腰痛の原因となります。
さらに、お腹の硬さは姿勢も悪くなるので、腰痛を引き起こしやすくなります。
お腹が張ってるなと感じた場合は、お腹のマッサージをして緩めてあげるのも良いです。
睡眠不足
睡眠は体にとって必要不可欠な行動です。
筋肉の疲労回復、脳の疲労回復、自律神経の調整、内臓の活動など様々な生命活動に影響します。
睡眠不足に陥ると、前述した生命活動が正常に機能しなくなります。
筋肉が硬くなり、神経が興奮して痛みを感じやすくなり、自律神経の乱れで血流も悪くなります。
これら全てが腰痛につながる原因です。
睡眠不足は腰痛だけではなくあらゆる不調を引き起こすので特に注意が必要です。
実際は他にも様々な原因があります。
いま挙げたものはものは、日常生活の中でも簡単に起こりえるものなので注意が必要です。
長時間立っていると起こる腰痛のメカニズム
ここまで腰痛の仕組みについて簡単にお話ししてきました。
ここからはもう少し細かく具体的な原因を解説していきます。
先程もお話しした通り、人間は立っているだけでも腰に負担がかかります。
しかしただ体重を支えているだけでは腰痛は起こりません。
多くの場合、腰以外の骨格や筋肉が原因となっています!
腰痛と深い関係の骨盤
腰痛には骨盤が密接関係にあることを知っていますか?
体をイメージしてください。
まず腰、(腰椎)の下には何がありますか?
そうです、腰の下にはおしり(骨盤)があります。
おしりの下には足(大腿骨)が付いています。
腰(腰椎)➡おしり(骨盤)➡足(大腿骨)
骨盤は人間の中心となる骨であるため、姿勢・内臓機能・運動能力などすべてが骨盤に左右される重要な骨です。
よく体の説明をするときには、家の構造を例にします。
骨盤は家の基礎、土台となります。
背骨は家の柱です。
土台が歪んでいたら柱や屋根も傾いてしまいます。
同じことが体でも起きてしまうのです。
骨盤のゆがみや体の傾きは腰の負担が増えてしまい、腰痛を引き起こしやすくなります。
長時間立っていると腰痛が出る原因
腰痛の主な原因は筋肉です。
その中でも、長時間立っている時に起こる腰痛の主な原因とされるのは腰から下のおしり、もも裏(ハムストリングス)、ふくらはぎの筋肉です。
人間は真っすぐに立っている時、腰で体を支えているのではなく、下半身の後面をメインにして体重を支えています。
上記で上がっている3ヵ所の筋肉です。
本来であれば、下半身の筋肉が腰への負担を分散させ、長時間立っていても腰痛は現れません。
しかし、それらの筋肉がうまく機能しなくなると、腰のへの負担が増え腰痛が現れてしまいます。
機能しなくなる要因は筋肉の硬さにあります。
長時間立っていると、筋肉には徐々に疲労の蓄積が起こり硬くなります。
元から柔軟性の低下や血流の悪さがあると、さらに筋肉は硬くなりやすいでしょう。
サポートを失った腰の筋肉は、負担が何倍にもなってしまいます。
しかしこれだけでは治まらず、疲労した筋肉は緊張し縮むため、土台である骨盤をゆがませ体全体のバランスを崩します。
おしりやもも裏の筋肉が硬くなり骨盤がゆがむと、体はなんとかバランスを保とうとして猫背の姿勢をとります。
猫背などの悪姿勢はさらに腰に大きな負担をかけてしまうのです!
ここまでくると腰の限界は近いです。
腰周りの筋肉が緊張し固まってしまい、血流が悪くなり、腰の重だるさ、酷くなると炎症が起きてしまい腰痛が現れます。
これが長時間立っていると起こる腰痛の原因です。
自分でできる3つの腰痛ケア
ここまで読んでいただいた方はご理解いただけたと思いますが、結局はすべて筋肉の硬さが腰痛を起こしているのです!
ですので、疲労をしっかり和らげ、筋肉の柔らかさを取り戻すことが大切です。
筋肉の硬さや疲労が取れない1番の原因は血流の悪さです。
本来、筋肉に蓄積した疲労物質や老廃物質は血液の流れによって洗い流されます。
しかし血流が悪いとそれらの作業が滞ってしまい、筋肉が健康な状態まで回復することができないのです。
ここからは自分でできる腰痛ケアを3つご紹介します。
1.お風呂で全身を温める
湯船に浸かり体を温めることで全身の血流が改善されます。
さらに水圧によるマッサージ効果も期待できます。
しかし、入浴の前後はしっかり水分を補給することを忘れてはいけません。
脱水は血流を悪くする原因となります。
これではせっかく体を温めても血流が改善されず効果が発揮されません。
必ず入浴の前後にはコップ1杯程度の水を飲みましょう。
2.ストレッチで筋肉を伸ばす
筋肉は血液を送り出すポンプの役割も担っているので、伸び縮みをすることで血液を流す手助けをしてくれます。
今回の1番の目的は硬くなった筋肉を柔らかくしてあげることです。
ですので痛みを我慢してストレッチを行う必要はありません。
気持ちよく感じる程度の刺激でゆっくり筋肉を伸ばしましょう。
起立性腰痛がある方は、おしり、もも裏、ふくらはぎの3つは必ず行うようにしてください。
ストレッチの仕方を検索すると、動画などで様々なストレッチ法が載っています。
自分に合ったストレッチを行えばよいと思います。
ストレッチについての記事もご用意しております!
気になる方はどうぞ。
3.内臓マッサージ
内臓は人間の命を管理している重要な機関です。
その機能が低下すると体全体の機能が低下してしまいます。
内臓も様々な構造をしていますが、実は筋肉でできています。
ですので足の筋肉と同じく、疲労が溜まると硬くなってしまいます。
お腹をマッサージすることによって凝り固まった内臓を柔らかくし、低下した機能を改善させます。
やり方は簡単です。
- 仰向けに寝て膝を軽く曲げます。
- お腹をみぞおちから時計回りに押していきます。(お腹に時計があると思って12か所を順番に押していきましょう)
- 各箇所2~3回ずつゆっくり押していき、特に痛みや張りが強い部分は押した状態で深呼吸をします。
就寝前やお風呂上りに行うのが理想です。
これら3つのセルフケアは複雑なものではありませんし、少し時間を作っていただければできます。
できるだけ毎日行うようにしましょう。
内臓で特に重要なのが胃と腸です。
胃と腸に対してはサプリメントやファスティングなどサポートや機能向上をさせてあげましょう!
専門の医療機関に相談しましょう
あくまでもセルフケアは腰痛が出る前や、酷くなる前に行うものです。
腰痛は内臓の病気や骨の損傷などからくることもあります。
あまりに痛みが強い場合や生活に支障がでてしまう腰痛は専門の医療機関を受診しましょう。
ほっと鍼灸接骨院では、そのような症状に対して骨盤調整、整体マッサージなどで体のバランスを整え筋肉を緩めます。
痛みがでてから期間が長くなればなるほど、治る期間も伸びてしまいます。
「おかしいな」と思ったら早めの受診、もしくはご相談をお願い致します。
それでは、日々のケアをしっかりと!
健康で美しい人生を手に入れましょう!
腰痛について、こちらの記事もご一緒にどうぞ↓
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